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大規模修繕工事への想い『住まいを守る、暮らしを支える』善の大規模修繕

はじめに

毎朝、窓から見える景色。慣れ親しんだエントランスの香り。エレベーターの音。マンションや大型施設で暮らす私たちにとって、建物は単なる「箱」ではありません。それは大切な住まいであり、コミュニティの拠点であり、かけがえのない資産です。
しかし、時が経つにつれて、建物は確実に老朽化していきます。大規模修繕工事は、そんな大切な建物を守り、次世代に美しい住環境を残すための重要な取り組みです。

大規模修繕への想い
大規模修繕への想い

大規模修繕工事とは何か

大規模修繕工事とは、建物の劣化を防ぎ、資産価値を維持・向上させるために、計画的かつ周期的に行われる修繕工事のことです。一般的に12年から15年周期で実施され、外壁塗装、防水工事、設備更新など、建物全体を包括的に修繕します。

修繕の主な対象箇所

外壁工事

  • 塗装の塗り替え
  • タイル補修・張替え
  • シーリング材の更新

屋上・屋根・防水工事

  • 防水工事(ウレタン防水、シート防水など)
  • 排水設備の改修

バルコニー・階段

  • 防水工事
  • 手すり・床の補修

共用部設備

  • 給排水管の更新
  • 電気設備の改修
  • 共用廊下の防水工事

「善の大規模修繕」が大切にする想い

小さな気遣いから始まった物語

私たちの原点は、親族からの相談でした。2度目の大規模修繕工事の相見積もりを求められた時、他社の提案書を見て感じたのは「住民の方々への配慮が足りない」ということでした。

工事は技術力だけでは完成しません。住民の方々に「洗濯物をいつ干せるのか」「バルコニーの植木は大丈夫か」「塗料の匂いはどの程度なのか」といった、日常生活に直結する不安を抱えていただきながら進めるものです。

私たちは、この最初の工事で価格・品質・安全性すべてに満足していただけただけでなく、何より「住民の方々が安心して工事期間を過ごせた」という評価をいただきました。この経験が、私たちの施工に対する信念を形作りました。

現場で感じる住民の方々の想い

工事現場では、毎日多くの住民の方々と接します。最初は不安そうな表情を浮かべていた方が、私たちの丁寧な説明と配慮ある施工を見て、徐々に笑顔を見せてくださる瞬間。それが私たちの最大の励みです。

ある時、私たちが工事とは関係のない敷地周辺のゴミを掃除していたところ、それを見ていた住民の方が「ありがとう」と声をかけてくださいました。また、洗濯物の干し方や玄関扉の注意事項を一戸一戸丁寧に説明したことで、多くの方から感謝の言葉をいただきました。

これらの経験から学んだのは、技術的な施工品質だけでなく、現場での挨拶、笑顔、整理整頓といった基本的な心配りが、住民の方々に最も評価されるということです。

技術的なこだわり〜見えない部分への責任

足場を組んでからが本当の調査

多くの業者が見落としがちなのが、「足場を組む前と組んだ後では、見える範囲が全く違う」ということです。私たちは既存の下地調査を3重でチェックし、足場を組んでから改めて細かな破損や劣化を発見することがあります。

タイルの浮き、外壁の微細なひび割れ、防水層の劣化など、高所からでなければ発見できない問題は数多くあります。これらを見逃すと、工事完了後に重大な問題が発生する可能性があります。

失敗から学んだ大切な教訓

かつて、廃盤になったタイルの代替品として類似したタイルを提案した際、完成後に「イメージと違う」というご指摘をいただいたことがありました。この経験から、現在は必ず試し貼りを行い、デジタルイメージ図を作成してお客様に確認いただくプロセスを導入しています。

また、バルコニーの荷物移動時に住民の方の私物を破損してしまったことがありました。この反省から、より密なコミュニケーションと正直な報告を心がけるようになりました。

地域コミュニティへの貢献

工事を通じて生まれる絆

大規模修繕工事の期間中、興味深い現象が起きます。私たちが日常的に敷地周辺の清掃を行うことで、自然とゴミを捨てる人がいなくなり、周辺環境が美化されるのです。

また、「同じ建物を一緒により良くしていこう」という共通の目標を持つことで、普段はそれほど交流のない住民同士の絆が深まることもあります。工事完了後に、室内リフォームのご相談をいただくことも多く、これらの関係性が長期的な信頼関係に発展することもあります。

私たちの使命〜安全で美しい街づくり

次世代への責任

大規模修繕工事は、単なる建物のメンテナンスではありません。それは、住む人の安全を守り、地域の美観を保ち、次世代に美しい街並みを残すための重要な社会的使命です。

特に高層建築物では、外壁タイルの落下事故など、重大な事故につながる可能性があります。私たちは、建物を出入りする人々や周辺の歩行者の安全を守ることを最優先に考えています。

また、オーナー様の大切な資産価値を維持・向上させることで、地域全体の不動産価値向上にも貢献できると考えています。

住民の方々の不安に寄り添う

工事への不安を解消する取り組み

「工事中の騒音が心配」「臭いが気になる」「部屋が暗くなるのでは」これらは住民の方々が抱く当然の不安です。私たちは、実際にドリルの音や足場組立の音を録音した動画をお見せし、塗料の臭いを体験していただくことで、具体的な状況を理解していただいています。

また、工事による採光の影響を懸念される方には、採光型メッシュシートの使用により明るさが保たれることを実際に体験していただいています。

予算への配慮

一級建築士に依頼する建物診断には100万円から200万円の費用が必要ですが、私たちは無償で現場調査と図面での積算、金額提案、施工内容提案を行います。これにより、管理組合の皆様により適切な予算判断をしていただけます。複数社に相見積もりを依頼する場合は、改めて建物診断をするケースもあります。善でも一級建築士による建物診断は可能です。

品質への信頼

工事品質への不安を解消するため、詳細な施工計画書を作成し、施工要領と施工手順書を丁寧に説明いたします。技術的な専門用語を使うのではなく、住民の方々に分かりやすい言葉で説明し、相互理解を深めることを大切にしています。

長期修繕計画の重要性

計画的な修繕の必要性

建物は生き物です。毎日風雨にさらされ、紫外線を浴び、温度変化を受け続けています。12年から15年という修繕周期は、建物の劣化速度を考慮した適切な間隔です。特定建築物調査は10年周期とされています。

長期修繕計画に基づいて修繕積立金を適切に管理し、劣化が進行する前に計画的に修繕を行うことで、建物の寿命を大幅に延ばすことができます。

将来を見据えた提案

単純な原状回復にとどまらず、バリアフリー化、省エネ性能向上、セキュリティ強化など、将来のライフスタイルの変化を見据えた提案も行います。LED照明の導入、宅配ボックスの設置、高効率給湯器への更新など、住み心地の向上と維持管理費の削減を両立させる工夫を提案いたします。

最後に

大規模修繕工事は、住民の皆様にとって一大イベントです。工事期間中は何かとご不便をおかけしますが、それは「より安全で、より快適で、より美しい住環境」を実現するために必要な時間です。

私たち株式会社善は、技術的な品質向上はもちろんのこと、住民の皆様お一人お一人の想いに寄り添い、安心して工事期間を過ごしていただけるよう、日々努力を続けております。

「安全第一」「施工品質」「素直誠実に約束を守る」善の三つ星クオリティがすべての基盤です。

住まいは人生の基盤です。その基盤を守り、次世代に美しい街並みを残していくために、私たちは全力で取り組んでまいります。

大規模修繕工事に関するご相談は、いつでもお気軽にお声がけください。住民の皆様の立場に立った、親切丁寧な提案をお約束いたします。


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